今回は、キャンディの郊外にある紅茶工場をご紹介します。ジャスミンツアーズのお客様のうち、セイロンティーを楽しみたいお客様からのリクエストが多いのは、ヌワラエリヤです。ただ、ヌワラエリヤは高原地帯にあるため、時間の制約から訪問が難しいこともよくあります。
そこで、私たちジャスミンツアーズでは、ヌワラエリヤに比べると行きやすいキャンディで、紅茶体験をご紹介することもいたします。キャンディは、イギリス統治前にスリランカ最後の王朝があった場所で、日本の京都のようなまちです。お茶どころというのも共通点になりますね。
ヌワラエリヤについての記事はこちら
セイロンティーの7大産地
キャンディ産の紅茶の特徴
スリランカでは高地のヌワラエリヤ、低地のルフナなど、さまざまな標高の場所でお茶が栽培されていますが、キャンディはミディアムグロウン、中間に位置し、幅広い人に受け入れられやすいお茶です。日本のスリランカ料理店でも、「今出しているのはキャンディなので飲みやすいですよ」と言われたことがあります。くせがないので、フレーバーティー用の茶葉としてもよくつかわれます。
あまり知られていませんが、実はキャンディはスリランカの紅茶栽培のはじまった場所でもあります。「セイロンティーの父」と呼ばれるジェームス・テイラーが、1867年にスリランカで最初の茶園をつくったのがキャンディです。そのLooleconderaルーラコンデラ茶園は、今も続いています。
いざ、工場見学
今回訪れたのは、ギラガマ Geragama 工場です。
キャンディの観光の中心地、仏歯寺から車で30分~1時間弱の距離にあります。
Ceylon tea の文字と共にかかれたライオンのマークは、スリランカ紅茶局の審査を経た証拠です。パッケージにこのマークが印刷された紅茶は、100%スリランカ産、かつスリランカでパッキングされたことを示します。
入口で受付をして、サリーをまとった店員さんに工場を案内いただきます。
スリランカの紅茶工場には、たいていメイドインジャパンの製造機械がひとつやふたつあります。
やや記憶がおぼろげですが、下記の色による茶葉選別機も日本製だったと思います。寄り分けられた茎は、肥料として使われるのだそう。
お待ちかねの試飲とお買い物
他の観光名所からも近く、学べて味わえてお土産も買える、非の打ち所のないスポットです。お茶好きの方は、スリランカ旅行の際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
キャンディでも、ヌワラエリヤでも、他の場所でも。お茶の体験をからめたスリランカ旅行もぜひお問い合わせください。