スリランカブログ

スリランカの素敵ホテル⑦Lunugangaルヌガンガ~建築家バワの理想郷

なぜこちらを未だ紹介していなかったのだろうというくらい、お客様からのリクエスト数や、宿泊後にご満足度の高いブティックホテルです。

Lunuganga ルヌガンガ
~スリランカで最も有名な建築家、ジェフリー・バワが手を入れ続けた理想郷

スリランカ南部のベントタエリアにあります。
ルヌは塩、ガンガは川。塩の川という名前です。ベントタはビーチでも有名です。(ルヌガンガはビーチからやや離れたジャングルの中にあります)

ルヌガンガの歴史

ルヌガンガの歴史は、建築家としてのバワの歴史でもあります。
ジェフリー・バワは1919年にスリランカの裕福な家庭に生まれました。イギリスで法律を学んだあと帰国して弁護士となりました。現在のルヌガンガの土地を手に入れ、自分好みに建築をつくろうとしたところ、うまくいかず。
ここからがバワのスケールの大きい(浮世離れしている?)ところで、人に頼むのではなく、再びイギリスに留学し、自ら建築を学びます。スリランカに帰国後、ルヌガンガで試作をしつつ、建築家としてのキャリアをスタートさせました。

彼の建築はアマンリゾートアにも影響を与え、スリランカを代表する、ポストモダニズム建築の代表的な建築家となりました。
バワは2003年に亡くなりましたが、現在も彼の多くの弟子がスリランカで活躍しています。
バワのオフィスはコロンボ(現在のNo.11ナンバーイレブン)にありましたが、ルヌガンガは彼の別宅として、亡くなるまで手を入れ続けました。彼の遺骨は、ルヌガンガの中の小高い丘、シナモンヒルに埋められています。

ロビー
ロビー

ルヌガンガの魅力①個性的なお部屋

ルヌガンガの魅力は全部・・なのですが、
個性的なお部屋と、壮大なお庭と、スタッフのホスピタリティは随一です。

お部屋は全部で10室。一室一室デザイン性が高く、中にはガラス張りだったり、隣の宿泊者の気配が気になる部屋もあります。
ルヌガンガの公式サイトにお部屋別の詳細に紹介されており、参考になります。


ジャスミンツアーズが手配する場合、空室状況と、お客様の属性やご要望に応じ、ホテルと相談の上、お部屋をアサインしています。ご希望があればお知らせください。お部屋には個性もありますが、値段も異なります。
子ども向けの設備はないため、大人同士の宿泊向けです。広大な敷地にお部屋が点在しており、場所によってはロビーから250mほど歩くので、足元に不安のある方はご相談ください。

メインハウススタジオ
かつてバワのゲストが宿泊した部屋
グラスハウス
グラスハウス外観
シナモンガーデン外観

バティック(スリランカの伝統的な染物)の著名なアーティストで、バワの友人でもあったエナ・デ・シルバ(Ena De Silva)がコロンボに有していた邸宅が、ルヌガンガに離れのような形で移築されています。このエリアのお部屋3室には、頭にNo.5がつきます。
宿泊者がいなかったので、スタッフに見学させてもらいました。

No.5の中庭
エナ・デ・シルワの作品が壁に貼られている
No.5のマスタースイート
No.5の出入り口
鈴が扉一面についていて、開くとすぐにわかるようになっている

ルヌガンガの魅力②時間ごとに雰囲気の変わるお庭

バワは、朝ごはん、ランチ、仕事の場所など、時間によって過ごす場所をきっちり決めていたそうです。ルヌガンガの各所にはスタッフを呼ぶための鐘(少しずつ音色が異なる)が備えられていますが、広大な敷地でもバワを探すことはさほど難しいことではなかったようです。

ルヌガンガにはバワの存命しているときから働いているスタッフもいるそうです。私が宿泊したときは、スタッフの方のストーリーを伝えるスキルが素晴らしかったです。宿泊時にはぜひ、スタッフとの会話も楽しんでくださいね。

バワの仕事場 左には庭が続く

上記はよく雑誌でも取り上げられていますが、バワの仕事部屋です。細長い机は一枚板。
床の市松模様が印象的ですが、敷居をまたいで外にもつながっているのが目を引きます。室内と室外の境目が曖昧になり、まるで開放的な茶室と露地のようでした。

市松模様が外に続く

午後のお茶、晩ごはん、朝ごはんと、全て違うところにテーブルを出してくれ、それぞれの時間帯で眺められる景色を堪能しました。早めにチェックインして、アフタヌーンティーはお庭をで湖を眺めながら、夕暮れまで変化していく景色を楽しみました。

夕暮れ 月が出ていた
母屋が朝ごはん会場
朝ごはんのフルーツも芸術的
ストリングスホッパーもお洒落

おすすめしたい人

建築が好きな人、アートやデザインが好きな人にはとてもおすすめです。日本庭園や茶室など、日本文化のお好きな方にも興味深く過ごしていただけると思います。
ジャスミンツアーズには建築を生業にしている方や、学んでいた方も多く利用いただきますが、そのような方からの満足度が最も高いのはルヌガンガです。日本人にとって最も有名なバワ建築は、ダンブッラにあるヘリタンスカンダラマだと思いますが、バワの本領が発揮されているのはこちらだと仰るお客様もいます。

なお現在、ルヌガンガは気軽に泊まれる料金ではなくなってきています。(時期によっては連泊割引が適用されることがあるので、それを活用するのもおすすめです)
お一人様や予算の限られている方におすすめしているのは、ビジター向けのガーデンツアー(要予約)です。1日3回、ルヌガンガのスタッフが1時間と少しかけて、お庭を案内してくれます。

朝の散歩

周辺の観光

ベントタ周辺には、ビーチももちろんですが、バワ兄弟の建築がいくつかあります。
建築やアート好きの方には、ルヌガンガに連泊しつつ、周辺の建築巡りをご案内することもあります。
バワのお兄さん、ベティス・バワのつくった Brief Garden ブリーフガーデン はエキゾチックな雰囲気です。

ブリーフガーデン

シナモンベントタビーチのホテルロビーには、エナ・デ・シルワのバティックの作品が一面に貼られた天井があります。

ルヌガンガについて詳細な感想を含むお客様の声

とても参考になるので、ぜひご覧ください。

バワの眠るシナモンヒルをのぞむ

ジャスミンツアーズも、今までのお客様もおすすめするバワの理想郷。連泊して過ごすのもおすすめですが、気軽なガーデンツアーも手配いたします。ぜひお問い合わせをお待ちしております。

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