スリランカブログ

[スリランカの世界自然遺産] シンハラージャ森林保護区は文化も学べる場所

スリランカの世界遺産というと、シーギリヤやアヌラーダプラなど文化遺産のイメージが強いですが、世界自然遺産も2つあります。

そのうちのひとつ、シンハラージャ森林保護区 Sinharaja Forest Reserve をご紹介します。

シンハラージャの場所

自然遺産ということでおわかりになるとおり、他の観光地からも遠いです。そして移動の道路もかなり荒れており、地図の見た目以上に、移動は時間がかかりました(スリランカではいつもだいたいそうだけども、特に)。

私はコロンボを起点に、シンハラージャに2泊しました。
シンハラージャでのネイチャーアクティビティは、時間に応じていくつかメニューがありますが、私は体力に自信がなかったため、わりに手軽な半日のツアーを選びました。丸一日かけて山登りや、さらに遠出もできます。明け方にはバードウォッチングツアーもあります。スリランカは野鳥の宝庫です。

半日ツアーの場合、朝ごはんを食べて9時ごろに出発です。泊まったテントハウスから入り口まではすぐでした。(このテントハウスというかテントホテルは私たちでも手配可能です)

いざ、世界遺産の森へ

シンハラージャにはいくつかエントランスがあるが、今日はここから
写真は2022年3月

シンハラージャでは、必ずネイチャーガイドと共に行動することになっています。このガイドさんの知識が大変豊富で、面白いツアーでした。植物と爬虫類の説明が多かったです。

おちゃめなガイドさん

ジャングルの中を進みます。古い木の幹を新しい木が覆っていたり、ごろごろした岩は、どことなく屋久島を思い起こさせますが、ここは熱帯。植生は異なります。最も大きい木は樹齢500年だとか。

うっそうとした森
吊り橋もある
力強い

シンハラージャの生き物

爬虫類が多かったです(苦手な方注意)。写真には撮れませんでしたが、サルも何種類か見ました。

よく見ると、真ん中にいきものが

シンハラージャの植物

日頃スリランカで食べられたり、スリランカ料理で使われている食材の野生種にたくさん出会えたのが大変面白かったです。
胡椒(香りは弱めだけれどやっぱり胡椒)、パイナップル(毒があって食べられない)、ウッドアップル(食べられない)、カルダモン、ジンジャー、ドリアン(ほのかに甘い)、綿花などなど、スリランカで栽培されている多くの野生種がシンハラージャにありました。

野生のパイナップル
野生の胡椒
野生のドリアン
綿花

加えて、特に面白かったのは木の樹脂を使った顔料です。とある種類の木を傷つけると、黄色い粉が出てきて、かつてはこれを水や油で溶いて絵の具にしたそうです。ガイドさん曰く、シーギリヤのシーギリヤレディの壁画にも使われているとか。

他にもアーユルヴェーダのハーバルオイルに使う植物や、煎じたりミキサーにかけてお腹の薬にする植物など、非常に数多くの植物が薬草として使われてきたことが理解できました。

目的地の川で、疲れた足を癒す

今日の目的地

目的地の滝ではナチュラルなフィッシュセラピーも。少しくすぐったいくらいで優しいものです。

シンハラージャのドクターフィッシュ
たたんだ葉っぱをコップにし、ナチュラルミネラルウォーターを飲みました。

泳げるスポットもあります。私は体調が万全ではなかったので遠慮しましたが、ガイドさんも近くについていてくれるので、何かあっても安心です。

すれ違った人たちは、ほぼ皆ヨーロッパからの方でした。山道は歩きやすく整備されていますが、湿度も気温も高く、ホートン・プレインズ国立公園よりやや体力を要するかもしれません。
不便さもあり、日本人観光客が行くことは比較的少ないスポットですが、山歩きの好きな方、動物・植物の好きな方、またはアーユルヴェーダに興味のある方にも良い体験になると思います。

自然を学ぶことは、その土地の暮らしの文化を学ぶことでもあると教えてくれる、唯一無二の場所でした。

犬のガイドさんも

シンハラージャ観光のコツ

旅程に関しては、少なくともシンハラージャで2泊しましょう。ブッシュウォークとバードウォッチングを組み合わせるなど、より多くのネイチャーアクティビティを楽しみたい場合は、3泊も良いです。到着やアクティビティの後、大自然の中で夕暮れを見ながら語らうのも良いものです。

シンハラージャの夕暮れ
運動の後のごはんは格別

到着するまでの道も荒れているため、往復の移動時間の長さとそれなりの疲労感・・を想定した方がよいです。自然遺産はすなわち、別のどの観光地からも遠いということでもあり、今までの経験では、シンハラージャへ行くのはスリランカ2度目以上の方が多いです。初回の方は期間の都合上、他の観光地を優先されることがほとんどです。

装備は、ヒルがいることでも有名なので、長ズボンをおすすめします。ズボンの裾は靴下にインしましょう。しっかりめのスニーカーや軽登山靴が良いと思います。樹林の中を歩くのでそれほど日差しは気になりませんが、頭の保護のために帽子もあると良いです。

ダサいと言われても、こうするのがおすすめ

自然好きな方からのツアーのお問い合わせも多くいただいています。ぜひお問い合わせください。

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