こんにちは、ご訪問ありがとうございます。
前回のブログで、トリンコマリーはとにかくのんびり過ごすのがおすすめ、と書きましたが、せっかくなのでその他の観光地にも触れたいと思います。
トリンコマリーに限らず、スリランカ北部は「タミル人」が多い地域です。スリランカ全体では70%が「シンハラ人」ですが、トリンコマリーではシンハラ人とタミル人の比率が逆転します。
スリランカの民族的なお話はぜひ別途ご紹介したいですが、ごく簡単に言いますと、タミル人はタミル語を話し、ヒンドゥー教(一部はキリスト教)を信仰します。シンハラ人はシンハラ語を話し、ほぼ仏教徒です。スリランカのたいていの看板は、英語・シンハラ語・タミル語で書かれています。
トリンコマリーのヒンドゥー教寺院、コネスヴァラム寺院 Koneswaram Kovil は人々の平安の場所
トリンコマリーの岬の先端に立つ コネスヴァラム寺院 Koneswaram Kovil (コーヴィルはヒンドゥー教のお寺のこと)は、ビーチ以外で、トリンコマリーでは随一と言って良い観光地かと思います。7月はヒンドゥー教のお祭りの時期らしく、大変たくさんの方がお参りをしていました。
このコーヴィル(ヒンドゥー教のお寺)は、トリンコマリーが17世紀ポルトガルの占領下に置かれた際に破壊され、19世紀に発見されるまで土に埋もれていたそうです。残念ながら、どこが創建当時のもので、どこが新しいものかは私の目からは定かではないですが、コーヴィルにしては比較的優しい色でまとめられているように感じました(それでも、シックな色合いの寺社に慣れている私たち日本人にはだいぶカラフルです)。
お供えを持った方がひっきりなしに訪れます。神さまと共に時間を過ごすかのように、寺院の床に座ってリラックスする人も多くいます。スリランカのお寺は、祈りの場所であり、語らいの場所でもあるようです。
ヒンドゥー教に限らず、家族やグループで寺院にお参りすることはスリランカではごく当たり前のことのようです。観光客を多く集めるアヌラーダプラやポロンナルワ、キャンディの仏教寺院でも、白い服に身を包んだたくさんのスリランカの方々が静かにお参りをしています。
私が初めてスリランカを訪れた日、夜遅くに、アヌラーダプラのとあるストゥーパの脇で、お坊さまを囲んでグループの方々が老いも若きもお話に耳を傾けていたのを見たときには、何かを信頼することへの尊さを感じずにはいられませんでした。
さて話が逸れてしまいました。
駐車場から、露店が立ち並ぶ通りを抜けると、靴を預ける棚があります。スリランカでは、基本的に靴をはいたままお寺に入ることはできません。
そしてここは南国、炎天下で太陽に照らされた地面は大変に熱いです。スリランカの人々は裸足に慣れていて、岩のような足の裏をしていますから平気ですが、私たち日本人にはやけどしてもおかしくありません。
尖った石などでケガをする可能性もあります。裸足の場合は足元に十分注意するか、靴下を履くことをお勧めします。
こちらに限らず、お寺に行く際には脱ぎ履きしやすい靴と、靴下を用意すると良いでしょう。
スリランカで温泉!?~万物を癒す神聖な井戸、カンニヤ温泉
トリンコマリー郊外には、カンニヤ温泉 Kanniya Hot Wells という、私たち日本人には大変興味をひかれる施設があります。トリンコマリーの街に向かう途中に立ち寄ってみました。
(温泉といっても、湯船につかるのではなく、井戸から行水する程度のものです)
駐車場から温泉までの道には露店が並びます。しかしながら、最近あまり観光客は来ていないのでしょう、閉まっているお店も多かったです。
入場料を払い、いよいよ温泉です。スリランカの若い人のグループやカップルが数組訪れていましたが、外国人は私一人でした。
いくつかの井戸にお湯が湧いています。近づくと、底からぷくぷくと泡が立っていました。日本人としては肩まで浸かりたいところですが、ここではバケツで行水のようにお湯を浴びます。
タミル人の間では、全てを癒してくれる神聖な水として信じられているそうで、身体の気になる場所にかけるのも良いでしょう。
日本でも、高僧空海が杖をついたところに泉が湧いた、などという逸話がたくさん残っていますが、スリランカでも同様に、泉の湧き出る場所は神聖なものとして信仰の対象になり、万物を癒すものと信じられているようです。
お湯はぬるめでしたが、とにかく気温が高く、長くとどまってはいられませんでした。日差しから逃れるように温泉を後にし、車に戻りました。
個人的には、正直なところ、強くおすすめするほどではありませんが、温泉好きの方は話のタネに訪れるのも良いと思います。
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