スリランカブログ

コロナ禍の渡航規制とスリランカ旅行の手順(2022年4月時点)

皆さんこんにちは、ジャスミンツアーズです。
日本帰国後の待機期間が短くなるなど、少しずつ、少しずつ、海外旅行がしやすくなってきました。
ここで改めてスリランカ旅行の手順、主にスリランカ入国までと、日本帰国の準備と入国後の対応についてまとめておきたいと思います。2022年3月に私も実際にスリランカを旅行しまして、この記事通りに進めれば概ね問題ないかと思います。

ただし、今後も変更が行われる可能性が高く、以下の手順で入国ができない場合でも、ジャスミンツアーズは責任を負いません。渡航される際は、ご自身でも必ず各種サイトをお調べいただくようお願い致します。

前提:日本でワクチンを2回以上接種済、18歳以上の日本国籍でスリランカへ観光目的で渡航する旅行者

A. 旅行準備~スリランカ入国まで

手順は、スリランカ観光開発局のサイト”Hello again”のこちらのページにわかりやすく記載されています。

Fully Vaccinated Travellers (ワクチン完全接種済の旅行者) とは

Hello again のページによると、次の通りです。

Travellers who obtained a recommended 2-dose vaccine / a recommended combination of the recognized vaccines / a single dose of COVID-19 vaccine recommended to fully vaccinate at the country of origin (E.g., Astra Zeneca / Pfizer BioNTech / Moderna, Johnson & Johnson, Sputnik Light &, etc.) and completed the 14 days post-vaccination period will be considered as fully vaccinated travellers. Any vaccination type accepted by the country of origin will be accepted.

Health Protocol for Arrivals to Sri Lanka-Fully Vaccinated Travellers

本記事での前提である Fully Vaccinated Travellers (ワクチン完全接種済の旅行者)は、recommended dose (推奨されるワクチン接種) 後2週間以上経過した旅行者です。
推奨されるワクチン接種とは、日本で接種されたワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ製)を前提とすると、2回以上です。2回目の接種後、2週間経過してからは次項以降の手順で入国可能です。
なお、1回接種で完全接種と承認されたワクチン(ヤンセンなど)の場合は、1回の接種のみで完全接種済とみなされます。

0.往復の航空券を入手する

旅程の起点を決めるため、まずはお好きなサイトで航空券を予約しましょう。
今のところはまだ直行便をおすすめします。経由便を使う場合、経由国の規制も必ずご確認ください。国によってはトランジットでも規制を設けている場合があります。

1.観光ビザを申請し取得する @スリランカの専用サイト

ビザの申請サイト
http://www.eta.gov.lk/slvisa/

申請して数時間後には”ETA APPROVAL NOTICE”(ETA承認通知)と書かれたメールが来ます。
私は提出を求められたことはありませんが、念のためハードコピーを用意しておくと良いでしょう。有効期限は申請日から6か月間です。
コロナ以降で追加になった項目、”Are you fully vaccinated for covid-19 (あなたはワクチン完全接種者ですか)”があります。

2.Covid-19保険に加入する @スリランカの専用サイト

現在、全ての入国者に当保険の加入が義務となっています。
申し込みサイト
https://portal.pionline.lk/covidinsurance/ (リンク切れ)

シンプルなページで、USD12のカード決済(カバー金額はUSD75,000)があっという間に終わります。
ほどなくメールで”Covid Insurance Policy Confirmation” (コロナ保険の確認書)が送られてきます。

なお、当然ながら新型コロナウイルス以外の病気・けがに対しては保証されないため、通常の海外旅行保険への加入も強くお勧めします

3.ワクチン接種証明書(海外用)英文で入手する @スマホアプリまたは郵送

マイナンバーカードを持っている場合、デジタル庁の提供しているアプリで接種証明書(電子)の発行が可能です。
アプリ上でマイナンバーカードとパスポートを読み取って、すぐに発行されました。

マイナンバーカードがない場合、海外渡航用の接種証明書の発行は、各市町村が書面で行っています。この場合はワクチン接種後、早めの着手がおすすめです。

新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書(接種証明書)について
接種証明書をスマートフォンアプリで発行できます
https://www.mhlw.go.jp/content/000868573.pdf

ただアプリでは、紙で打ち出すときにわかりやすいフォーマットになっていないため、私はスマホでスクリーンショットを撮って、エクセルなどに貼り付けて印刷しました。日本の空港で見せたときはそれで問題なく、「このような形で提出する旅行者が多い」ということでした。

4.日本帰国時のため、検査証明書のひな型を打ち出す @厚生労働省のサイト

日本は検査証明書の独自様式を用意しています。

検査証明書の提出について(厚生労働省)

スリランカの医療機関/検査機関の中には日本の様式を打ち出してくれるところもあるようですが、予め日本から紙で持ち込んで、現地で記入してもらうのが安心です。

~日本出発~スリランカ到着~

おさらい:スリランカ入国時に必要なもの

搭乗券やパスポート以外には、
・ワクチン接種証明書(英語)
が必要になります。
提示はしませんが、Covid-19保険への加入もお忘れなく。
※2022年4月より、Online Health Declaration Form(健康宣誓書)への記入は不要になりました

空港を出た後の制限~スリランカでは入国後隔離はありません

空港出発後からは特に制限はありません。マスク着用は今のところまだ義務ですが。
到着時の検査もありませんし、隔離期間もありません
公共交通機関もコロナの規制なく使えますが、経済危機による世情不安から、今は公共交通機関の利用は控えてください。

参考:ワクチン未接種者の場合 ※2022年4月より緩和

ワクチン未接種の場合は、上記に加え、以下の制限があります。
・PCR検査(日本出国前72時間以内)または抗原検査(日本出国前48時間以内)を受け、陰性証明書(英語)を入手
※ワクチン接種済み/未接種を問わず、入国後の隔離は不要になりました
詳細はこちらのページをご覧ください。

参考:海外渡航用の検査証明書を発行する機関について

厚生労働省のページに、都道府県別に自費検査を提供する検査機関一覧のページがあります。
海外渡航用の証明書の発行ができるか否かもわかるので、価格の手頃な検査機関を探して受けましょう。

参考:新型コロナウイルスに感染したことがある場合

オミクロン株の流行で、感染された方も珍しくなくなりましたね。
ワクチンを2回以上接種した場合は、感染歴があっても、Fully Vaccinated Travellers (ワクチン完全接種済の旅行者)と同じ手順になります。ワクチンを1回接種し、かつ過去6カ月以内にコロナウイルス感染から回復した場合も、ワクチン完全接種済と同等とみなされます。
詳しくはこちらのページをご参照ください。

B. 日本への帰国準備~待機期間の終了

厚生労働省の水際対策にかかる新たな措置について のページに網羅的に記載があります。

1.スリランカ出国前72時間以内に、PCR検査を受ける

A.4.で用意した検査証明書様式を検査機関に持ち込んで、検査結果を記入してもらいます。
検査機関へ訪れる前に、日本の様式にサインしてくれるか、所要時間はどの程度か確認しましょう。もちろん、当社のドライバーが確認のお手伝いをさせていただきます。

私はバンダラナイケ国際空港の付属施設である検査センターで受けました。結果が出るまで3時間、メールで結果証明書は送ってくれるのですが、紙で日本のフォーマットを受け取る必要があるため、再度向かうことになりました。

空港(BIA)近くの検査施設
PCR検査料金はUSD38(2022年3月時点)
中はがらーん
すぐ呼ばれました(施設滞在時間10分足らず)
入国時PCR検査を義務付ける国も減っているため、
この施設もそう遠くないうちに役目を終えると思われます

2.日本入国後に必要なアプリをダウンロードしておく

日本入国前に、「MYSOS」と「COCOA」のアプリの登録が必要になります。
スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用について

海外からの入国者用のMySOSでは、パスポート情報を登録する必要があるため、専用のQRコードまたはURLからのアプリダウンロードが必要です。

ファストトラックの説明ページ(画像クリックでページ遷移)

3.質問票へ回答しておく

日本到着後でもできますが、スリランカ滞在の終盤や、空港で搭乗の待ち時間にでも回答しておくと良いでしょう。
質問票の提出について (リンク切れ)

【おすすめ】MYSOSのファストトラックを活用しよう!

成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港からの入国に際して、アプリ「MySOS」上で、①質問票、②誓約書、③ワクチン接種証明書(任意)、④検査証明書の登録を行うことで、入国時の検疫手続きを簡素化できます。
私もファストトラックを使いましたし、ネット上のいろいろな国からの帰国者の発信を見る限り、ファストトラックの申請を完了しておくと、空港を出るまでのスピードがかなり速くなります。ぜひ活用しましょう。
搭乗便到着予定日時の6時間前までに、アプリ上で事前申請を完了させることが必要です。詳細はこちらをご覧ください。
ファストトラック(入国時の検疫手続の一部の事前登録)の運用開始について(外務省)
ファストトラック~空港での検疫手続きの事前登録ができます!(厚生労働省) (リンク切れ)

~スリランカ出発~日本到着~

おさらい:日本到着時に必要なもの

・検査証明書
・ファストトラック申請完了したMYSOSアプリ( ①質問票、②誓約書、③ワクチン接種証明書(任意)、④検査証明書の登録済)

4.日本到着時後、空港で検査・資料一式を提出

飛行機から降りたあと、しばらく同じ飛行に乗っていた乗客が一体となって移動します。(ああ、日本に帰ってきたな・・といろいろな意味で感じました)
MYSOSの画面でファストトラック対象かどうかを区別され、ファストトラックとそれ以外の人で分かれます。

私はファストトラックを使っていたので、

  • カウンターで今後の隔離について説明を受ける
  • 到着後の検査
  • 色々な人から、アプリの通知設定から、機内で移動していないかとか、14日前までにどこにいたとか聞かれたり、何かしらの紙を渡されたり(せっかくアプリ使ってるのに・・?)
  • 検査結果を座って待ち(番号で呼ばれます)
  • 陰性の場合は陰性証明書を渡され(これももちろん紙)
  • やっと入国検査
  • 預け荷物のピックアップ
  • そして空港の出口へ・・
陰性証明書

私の場合、3月末帰国で、空港にいたのは3時間半くらいでした。ファストトラックを使わないと、書面の確認に時間を取られるので、さらにかなりの時間がかかると思います。

3月時点では検疫施設への入所が必要だったので、空港出口でも待って・・という感じでした。
決して係員の人たちの手際が悪いわけではなく(スリランカの空港の係員と比べればスピード感3倍)、人員が足りていないわけでもなさそうなのに、無駄が多いなあと思ってしまいました。

5.スリランカから日本入国後の隔離期間・隔離場所 ※2022年4月より緩和

有効なワクチン接種証明書≒3回以上接種
水際対策強化に係る新たな措置(27)Q&A(4月21日更新) より
2022年4月29日から、スリランカからの帰国者は施設での隔離は不要に

4月29日以降、スリランカは「検疫所が確保する宿泊施設で入国後3日間待機を求める指定国・地域」ではなくなったため、ワクチン接種回数に応じて、隔離期間なしか、自宅等での隔離となります。いずれも空港から自宅までの公共交通期間の利用が可能です。

・3回ワクチン接種を受けている場合:空港での検査結果が陰性の場合、隔離なし
・3回ワクチン接種を受けていない場合:自宅隔離で3日(※)以降に自主検査を実施し陰性であれば、それ以降隔離なし  ※到着日を0日目として計算

3日目の自主検査については以下の手順が求められます。
・検査方法は PCR 検査又は抗原定量検査
・3日目以降に「認められる検査実施機関」で検査し、陰性結果を「MySOS(入国者健康居所確認アプリ)」により入国者健康確認センターに届出
・同センターからの「待機終了の連絡」により最短で4日目以降の待機が不要

詳細はこちらをご覧ください。
水際対策に係る新たな措置について
・水際対策強化に係る新たな措置(27)
・水際対策強化に係る新たな措置(27)Q&A(4月21日更新)

まとめ

・スリランカ渡航時→ワクチン接種証明書、Covid-19保険加入
・日本帰国時→出国前72時間以内のPCR検査、ファストトラック活用で帰宅をスピーディーに

最重要ポイントはこのあたりです。

ここまでお読みいただいてありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。

まとめていて、スリランカ側はほとんどコロナ前と同じ手続きで良くなっていますが、日本側の準備の手数の多さはまだけっこうな負担だな・・と印象を持ちます。
さらに現在、スリランカは正直コロナどころではなく、経済危機からくる抗議活動活発化で、残念ながら心から旅行を楽しめる環境ではなくなっています。一日でも早く、日本の皆様がスリランカで余暇を楽しみ、現地の人々と交流できるようになる日が来ることを願います。

長らく休業してきたジャスミンツアーズですが、少しずつ再開に向けて動き出しています。
入出国制限に関してでも、現地の状況についてでも、ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

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