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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡のガジュマルの木"
こんにちは、訪問ありがとうございます。ジャスミンツアーズの松本です。
今回は、以前のブログでおすすめした、リティガラ遺跡について紹介したいと思います。
日本語での情報は少ないのですが、とても魅力的な場所で、意外に車でのアクセスがしやすいです。力を入れてブログを書きました。
リティガラ遺跡ってどこにあるの?
ダンブッラ、ポロンナルワ、アヌラーダプラのほぼ中間点です。
私がリティガラを訪れたときは、
シーギリヤに宿泊した翌日の午前中にリティガラ遺跡を観光
→そのあと午後にポロンナルワを観光
→そのままポロンナルワに宿泊
という順番で回りました。(今思うと、ちょっとキツキツ日程でした)
リティガラ遺跡はこんな方におすすめ!
ずばり、遺跡好きな方です。
特に、遺跡と自然との調和が素晴らしいので、充分に整備はされていなくとも、朽ちるものは朽ちるまま、古いものは古いままに、という保存状態が好きな方にお気に召していただけると思います。
カンボジアのアンコール・ワット付近のタ・プロームや、日本の寺院で言いますと出雲の鰐淵寺が、訪れたときの印象と近かったです。
リティガラの歴史
神話の時代
リティガラはスリランカ北部では一番高い山だそうで、そのふもとに遺跡はあります。
インドの大叙事詩「ラーマーヤナ」にもリティガラが出てくるそうです。
ハヌマーン(猿の姿をした神様)が、ラーマ王の弟、ラクシュマナ王子が戦争で負傷した際に、ヒマラヤまで薬草を探しに行きました。山ごと薬草をひっこ抜いたものの、持ち帰る際にこぼれたかけらがランカー(スリランカ)に落ち、そのうちのひとつがリティガラ山となったそうです。
なお、ラーマーヤナは、スリランカでも皆が知っているお話で、特にラーマの妻シータをめぐる、ラーマとラヴァナの戦いは、スリランカの古い名所の起源でちょくちょく登場します。
ものすごくざっくり言いますと、シータに魅せられたラヴァナは、彼女を誘拐してセイロン島に連れて行ってしまい、ラーマとラヴァナの間で戦争が勃発します。セイロン島に攻め込んだラーマ側の有能な戦士(将軍)がハヌマーンです。ハヌマーンはセイロン島を火の海にして、ラヴァナを滅ぼし、シータを連れ帰るのでした。
インド目線では、シータを誘拐したラヴァナは滅ぼすべき対象(悪神)ですが、スリランカの人から話を聞くと、ラヴァナはシータをたいへん丁重に扱ったこともあり、ラヴァナの肩をもった語り口になる印象です。
史実の時代
実際の歴史について、いくつかのwebサイトを比較したところ、その始まりは諸説あるようです。 こちらのサイト(英語)がまとまっていましたので、参考にさせてもらいました。
確からしいのは、僧たちの修行の場として始まったのが紀元前1世紀で、その時に人が住んでいたと思われる洞窟が70見つかっているそうです。
ただ、スリランカの歴史書である「マハーワンサ」では、それより前の紀元前3世紀にarittha-pabbataアリッタ・パバタという名前でリティガラが登場しているといいます。
長らく僧の生活・修行の場になったものの、10世紀後半にリティガラは南インドから集中的に攻撃を受けます。その影響か、リティガラは10~12世紀頃に放棄され、長い間ジャングルに包まれることになります。
再び発見されたのはずっと時代が下って19世紀、イギリスの統治時代です。ジェームス・マンテルという政府の調査員によって発見されました。
リティガラ遺跡の魅力を写真で紹介!
大まかな歴史を把握したところで、行ってみましょう。チケットを買って、歩き始めます。雰囲気を感じていただければ嬉しいです。
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡のごつごつした山道"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡の沐浴場跡"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡の沐浴場跡"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡の沐浴場跡"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡の石畳"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡の図書館"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡"
大きなガジュマルの木がいくつか見られました。ガジュマルはカンボジアのタ・プロームでも見ましたが、リティガラでは遺跡を壊すまではないものの、古い建造物と自然の樹木の力強さが調和しており、厳かな雰囲気でした。
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡のガジュマルの木 ジャングル"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡の巨大貯水池"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡の巨大貯水池と木漏れ日"
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スリランカジャスミンツアーズ撮影。リティガラ遺跡の巨大貯水池と木漏れ日"
欧米系の観光客や現地の方が少数訪れていましたが、それ以外の方は見ませんでした。
私がリティガラ遺跡に行こうと思ったきっかけは、遺跡が好きなことと、地球の歩き方とロンリープラネットを比較していて、地球の歩き方ではそうでもないけれど、ロンリープラネットに取り上げられていたことです。
欧米のバックパッカーの間でポピュラーになった観光地が徐々に日本人にも広まってくることは多く、リティガラは今後そうなるポテンシャルを秘めていると思います。
ちなみに、ロンリープラネットでは、リディガラ遺跡には装飾された便器があると書かれていましたが、私は残念ながら見逃しました・・見つけた方、ぜひ教えてください。
【2023年5月追記】お客様からいただきました
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旅程への組み込み方
車移動を前提とした場合、他の文化三角地帯(アヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの三角形を結んだ地帯。ダンブッラやシーギリヤもここに入る)観光と組み合わせが容易です。特にアヌラーダプラ、ポロンナルワ、ダンブッラと近いです。
シーギリヤからも日帰り観光ができますが、リティガラ遺跡だけだと勿体ないので、ポロンナルワあるいはアヌラーダプラとセットで訪れるのがおすすめです。
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