こんにちは。ご訪問ありがとうございます。先日のスリランカ訪問で訪れた場所を少しずつご紹介して行きたいと思います。
目次
かつての王国の都、ヤーパフワ遺跡 Yapahuwa Rock Fortress
「ミニ・シーギリヤ」とも呼ばれているようです。この地域には、大きな岩山があちこちにあり、仏僧の修行場としてのお寺がある場所も多いようです。山が信仰の場所になるのは、日本でも同じですね。
ヤーパフワの場所
ヤーパフワの歴史
英語版Wikipediaを参考にしますと、アヌラーダプラ、ポロンナルワ、ダンバデニヤと都を移し、ここヤーパフワに都が置かれたのは13世紀後半。1273〜1284年 というわずか10年の間だけ都が置かれました。
実際に登って思いましたが、ヤーパフワはシーギリヤと同じく、岩山の上に設けられた都であり、当時の南インド侵略から逃れるための「要塞」としての意味合いが強かったのではないでしょうか。
王の権力の象徴である仏歯は遷都に伴いヤーパフワに持ち込まれましたが、残念ながら南インドに奪われてしまい、のちにキャンディに取り戻されたのは1288年のことです。
ヤーパフワの魅力を写真で紹介
では出発しましょう。
チケットは4ドルとお手頃(2019年11月現在)です。お手洗いは他の観光地と同様、きれいとは言い難いですが、あるだけ感謝と考えましょう(チップを求められることがあります)。
階段を前に、この先をどう行こうか・・と考えていた私に、1人のおじさんが話しかけて来ました。階段のさらに上を行くならば、道案内してくれるそうです。
スリランカのマイナー観光スポットでは、このようなプロフェッショナルではないお小遣い稼ぎのガイドのような人がいます。
たいてい英語は片言なのですが、今回はドライバーがついてきてくれていたので、お願いすることにしました。(ドライバーの同行はある場合とない場合があります)
ビーサンすら不要なのでは・・と思うおじさんの足の裏に見とれつつ、後を追って階段を登ります。
あまりにも有名なキャンディの仏歯寺ですが、ヤーパフワに都があったときには仏歯がここに納められていました。日本の三種の神器と同様に、仏歯は王様の権力の象徴。ヤーパフワに都が置かれていたのは10年という短期間でしたが、遷都と共に仏歯は保管されました。
ここからは軽登山です。私たち日本人はぜひスニーカーで行きましょう。石畳の道や岩を登っていきます。階段もなかなか急です。
息が切れる中、おっちゃんと「ラッサナイ、ラッサナイ」(シンハラ語で美しい、の意味)と言い合いました。
岩に刻まれた階段やごろごろした岩を登り、けっこう大変。日頃の運動不足がたたって、写真を撮る余裕もないくらいでした。
11月の今はスリランカの田植えの時期で、水をはった水田が見られます。みずみずしく、日本人にも懐かしく感じられる景色ではありませんか。
ちなみに、スリランカは二毛作。年に二回お米がとれます。
この先に欧米系のグループがいたので、エサを狙いに行ったようです。彼らは食料を狙ってきます、お手元にはお気をつけて。
往復で1時間半ほど、ゆっくりでも2時間程度で往復できます。
シーギリヤ・ロックやピドゥランガラ・ロックに優先するほどではありませんが、より静かで、スリランカらしい緑の風景を見たい方にはとてもおすすめです。私個人としては、また訪れたいスリランカのスポットの一つになりました。
登山の難易度としてはシーギリヤとピドゥランガラの間くらいです。
旅程への組み込み方
空港からですと、アヌラーダプラへ行く途中にあります。ダンブッラやシーギリヤへもさほど遠くありません。
したがって、これらと組み合わせるのが良いと思います。ただ、先ほどもお伝えした通り、シーギリヤよりは優先して訪れるようなスポットではないため、時間のある方、ピドゥランガラを気に入ったリピーターの方に向いているかもしれません。
おまけ ヤーパフワとダンブッラの間のあるスポット
最近、インスタグラムでもよく見るアウカナ・ブッダ Aukana budda statue/ Aukana rajamaha viharaですが、実際に訪れた率直な感想を書きたいと思います。
仏像は5世紀に作られたもので、一見の価値があります。高さは11メートル以上、花崗岩で作られており、今も仏様の衣のヒダが明確に残っていることには感動しました。
この屋根は、Google等の写真を見る限り、つい最近つけたもののようです。ただこれは文化財保護のためにはしかたないですね。
気になったのは、受付から仏像までの道で、若いお坊さんが堂々と音を出してゲームをしていたり、座っていたお坊さんもどこかだれた雰囲気だったことです。あくまで個人的な感想ですが、お寺全体の雰囲気があまり良いとは思えませんでした。
反面、観光客が靴を脱いで、お参りした後に戻ると、靴は綺麗に揃えられていて、さらに上にタオルハンカチまでかけられている(足を拭う用)。そして横にはザル。
善意だったのかもしれませんが、ここだけ妙に行き届いていて、寺院の雰囲気ともミスマッチに感じました。
繰り返しますが、仏像自体はとても価値がありますので、訪れたいお客様がいらっしゃれば、喜んでご案内致します。事前に知っているのと知らないのでも印象が違うと思いますので、書かせていただきました。
拝観料は1,000ルピー(約600円、2019年11月時点)でした。手元の地球の歩き方ですと500ルピーですので、最近の人気で高くなったのかもしれません。
ちなみに今のところ、私のスリランカベスト仏像はポロンナルワのガル・ヴィハーラの立像です(日本なら中宮寺の半跏思惟像)。自然と手を合わせたくなる優しさがありました。
初めての方も、リピーターの方も!スリランカジャスミンツアーズにお問い合わせください。