こんにちは、ジャスミンツアーズ松本です。
日本では新規感染者が減りましたが、スリランカでも同様にコロナ感染は落ち着いてきています。
ロックダウンも10月1日に解除され、地域をまたぐ移動は制限があるものの、外国からの観光客はワクチン接種済の場合、隔離期間がなくなるなど、スリランカ旅行のハードルはかなり低くなりました。
まだ先行きは不透明で、今後対策が強化されることも考えられますが、現時点のスリランカ旅行の手順をご紹介したいと思います。
今、スリランカ旅行をする場合の手順とは?
当記事では日本にお住まいの日本国籍の方で、スリランカへ観光旅行する方向けに要点を整理してお伝えすることを目的にしています。
スリランカ側の規制は、スリランカ観光開発局のHPの記述が主な内容です。
日本側の規制は、外務省のHP、及び厚生労働省のHPを元に作成しています。
いずれも、2021年10月15日時点で公開されている情報を元に作成しています。今後も規制の変更が想定されますので、ご自身が旅行を計画される際には、最新の情報をお調べください。
日本→スリランカ渡航時の手順
当記事では、19歳以上の大人について記載します。それ以下の年齢の場合は、元ページであるスリランカ観光開発局をご参照ください。
A.ワクチン接種済の旅行者の場合
ワクチン接種済みの旅行者とは
推奨される方法(回数)のワクチン接種後、14日を経過し、かつ搭乗前72時間以内に行われたPCR検査の陰性証明書を持つ旅行者は、ワクチン接種済みの旅行者とみなされます。自国で認められているワクチンであれば、種類を問いません。
1.スリランカ旅行の計画を立てたらやること
・往復航空券の手配
ワクチン接種に関わらず、電子ビザ申請時におおよその到着日を入力することになります。
Covid-19保険に加入する場合、申込時に到着日・出発日が必要なので、航空券を予約することになります。
・初日の滞在ホテル等の手配 ※Covid-19保険に加入する場合
厳密には制度上必須ではありませんが、Covid-19保険システム入力時に滞在ホテルと予約番号が必要な仕様になっています。少なくとも初日の滞在ホテルは確保しておきましょう。
今後システム更新時に変わる可能性はあります。
・ワクチン接種証明書の入手
日本では、各自治体が海外渡航者用に接種証明書を発行しています。接種券のみでは証明書になりません。
年内めどにデジタル化される予定とのことですが、現状紙での発行です。余裕を持って取得しておきましょう。
なお、スリランカから日本への帰国時にも当証明書の提示が求められます。
・Covid-19保険の支払 ※任意
ワクチン接種済みの旅行者は任意加入です。加入しない場合は自費診療となりますので、ご自身の加入する海外旅行保険の要件を確認することをお勧めします。
Covid-19保険に加入する場合、こちらのサイトから必要事項を入力して申し込み、クレジットカードで支払います。
12USDの保険料で、30日間、50,000USDの医療費がカバーされます。
システム上、入国日・出国日・ホテルの予約番号を求められます。
ワクチン接種済みであればどのホテルに滞在しても良いはずですが、これはおそらくワクチン接種者と未接種者でシステム導線が同じためだと思います。
接種ワクチンの製造メーカーを選ぶ箇所がありますが、日本でワクチンを接種している場合、まず選択肢がないことはなさそうです。
・観光ビザの取得
こちらのサイトから必要事項を記入して申し込み、同様にクレジットカードで支払います(コロナ前と同様の手続)。観光ビザはUSD35です。
2.搭乗72時間前PCR検査
72時間以内に日本でPCR検査を受けます。当然ながら、陰性の証明書が必要です。
廉価なPCR検査では医師の証明書がない場合がありますので、注意しましょう。言語は英語版があるならそれで、なければ自分で訳すことになります。
3.スリランカ到着時にやること
以下の3つの書類を提出します。
・コロナウイルス陰性証明書(英語)
・接種証明書の原本、及び証明書が英語で記載されていない場合は英訳のコピー
・健康宣誓書
※スリランカ入国後のPCR検査はありません。滞在数日後に行われるPCR検査もありません。
健康宣誓書はこちらからもダウンロードできます。機内などでも配布されると思います。
空港の送迎、宿の手配、国内の移動手段などは旅行者が決められます。
ワクチン接種済みの旅行者の場合、空港からの移動は自力手配ができます。在スリランカ日本大使館によれば、「自宅等への移動は自身で手配(タクシー(Uber, Pick me を含む)、借り上げ車は利用可。公共交通機関(バス等)は利用不可)」とのことです。
少なくとも空港からホテルまではプライベートカーを手配し、現地で実際に情報を聞きながら、可能な範囲で公共交通機関を利用することをおすすめします。
つまり、かいつまんで言うと・・
ワクチン接種済みの旅行者は、スリランカ入国後は自由に旅行ができます。
出国までの準備がやや面倒ですが、スリランカ側の手続きはオンラインで完結するので比較的簡便と思われますです(最低限の英語が読める必要がありますが・・)。むしろ日本側のPCR検査手配と接種証明書の取得に時間がかかるかもしれません。
ざっと他の旅行者の場合もご紹介しましょう。
B.ワクチン未接種の旅行者の場合
- 原則として9月までと同じ手続きです。
- 事前に安心・安全レベル1の認定を受けたホテルを予約しておく必要があります。
- Covid-19保険、観光ビザ、72時間以内のPCR検査はワクチン接種済の旅行者と同様に必要です。
- 到着時にPCR検査の陰性証明書・ワクチン接種証明書(接種している場合)・健康宣誓書の提出が求められます。
- スリランカ到着時にPCR検査を受ける必要があります。
- 安心・安全レベル1ホテルにて、14日間の隔離が必要です。隔離期間中はホテル内の施設は自由に利用できます。
- 隔離期間経過後、2度目のPCR検査結果が陰性の場合、バイオバブルから出て以後は自由に旅行ができます。
ワクチン未接種の場合でも、のんびりとアーユルヴェーダ施術を行いたい方などは楽しめると思います。
C.新型コロナウイルスに感染したことがある旅行者の場合
①過去3ヶ月以内にCOVID-19の感染歴があり、完全にワクチンを接種している旅行者
②過去3ヶ月以内にCOVID-19の感染歴があり、 ワクチンを1回接種した後にスリランカに渡航する旅行者
③過去に感染歴があり、ワクチンを接種しているが、推奨されるワクチン接種から2週間が経過していない旅行者
が対象になり、少しずつ規制が異なります。
- Covid-19保険、観光ビザ、72時間以内のPCR検査はワクチン接種済の旅行者と同様に必要です。
- ただし、PCR検査の代わりに、48時間以内の抗原検査も認められます。
- ③ワクチン接種から2週間が経過していない旅行者は、ワクチン接種から2週間経過する日まで安心・安全レベル1のホテルを予約する必要があります。
- 到着時にPCR検査または抗原検査の陰性証明書(全て)・ワクチン接種証明書(①②)・健康宣誓書(全て)の提出が求められます。
- 到着時PCR検査は、①は不要、②③は必要です。
- 隔離期間経過後のPCR検査も、 ①は不要、②③は必要です 。
行ったはいいけど、帰る前の手順は?
スリランカ入国までの手続は簡略化されましたが、当然ながら日本帰国までの手続きも知っておく必要がありますね。次項目で見ていきます。
スリランカ→日本に帰国時の手順
この項目の前提
日本でワクチン接種を受け、スリランカに旅行後に帰国する日本国籍の方
※スリランカでワクチン接種した方、外国籍の方は除く
日本でも、10月より入国後の隔離期間が緩和されました。厚生労働省及び外務省のHPに詳しく情報が掲載されています。
つまり、ワクチン接種を行っていれば、以下が要件です。
・スリランカ出国前72時間以内に陰性証明書を取得し、提出
日本入国時に求められる検査証明書の詳細は、厚生労働省のHPをご参照ください。
・検査証明書には所定のフォーマットがあります。
・所定のフォーマットを使用することが困難な場合には、任意のフォーマットの提出も可能ですが、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされている必要があります。
在スリランカ日本大使館のHPでは、日本の指定する検査証明書を発行する医療機関のリストが掲載されています。
・ワクチン接種証明書を提出
有効なワクチン接種証明書については、外務省のHPに詳しく掲載されています。
・日本語または英語で記載
・政府等公的な機関で発行された証明書
・ワクチン名・メーカーを指定
・2回以上接種し、2回目の接種日から14日以上経過している ことが要件です。
日本でワクチン接種をされていれば、スリランカ出発前に取得する接種証明書で足ります。
・誓約書の提出
入国後14日間の
・自宅等での待機
・公共交通機関の不使用
・アプリ等での健康フォローアップ などについて宣誓します。
・日本入国時にPCR検査
・陰性の場合は空港から自宅等に移動し、入国後14日間まで待機
実質的な隔離期間は14日間で、今までと変わりません。
なお、スリランカからの帰国者でワクチン未接種の場合、 または有効なワクチン接種証明書がない場合は、3日間検疫所が確保する宿泊施設での待機が必要となり、3日目に再度検査後、自宅等に移動します。
なお、これも成田空港に確認したところ、指定する宿泊施設の宿泊料は無料です。
上記以外に検討したほうがいいこと
乗り継ぎ便を使っても大丈夫?
全世界で航空券代は高くなっています。スリランカ航空の往復直行便は、コロナ前ですと10万円~でしたが、今は15万円~が相場になっています。
旅費を抑えるため、乗り継ぎ便も検討したいところですね。しかしながら2点、留意いただいた方が良いことがあります。
外国人の渡航について、当たり前ですが乗り継ぎ国の規制も受けることになります。国によっては、トランジットでもPCR検査を求める国もあります。日本・スリランカに加え、経由国の規制を調べておく必要があり、しかも規制はかなりの頻度で変わります。正直なところ、まだ経由便は現状はリスキーかなと考えています。
スリランカ入国前・日本帰国前のPCR検査は、搭乗時刻から起算して共に72時間以内に行われることが求められます。72時間の起算がどの便かを押さえておく必要があります。
日本の「出国前72時間」は、経由国での入国を伴わない場合は、元の出発国での出発時点が「出国前 72 時間」の起算点となります(例えばスリランカ→タイ→日本の場合、スリランカ出国前72時間でOK)。他方、経由国の定めにより入国を求められる場合は個別に判断することになります(詳細は厚生労働省のHP 検査証明書について(Q&A)参照)。
スケジュールを十分に考慮して、各国でPCR検査を行いましょう。
スリランカへ乗り継ぎ便利用時の注意、直行便スケジュールはこちらの記事に詳しく書いています。
帰国後、成田/羽田空港から自宅等への移動はどうすればいいの?
宣誓書記載の通り、空港から自宅への移動は公共交通機関を使うことはできません。
成田空港検疫所に聞いてみたところ、主に以下の3つの方法があるそうです。
- 知り合いに迎えに来てもらう
- ハイヤーを頼む
- 自分でレンタカーを運転して帰宅する
他にも、途中まで専用車両またはバスで移動し、ホテルにて待機するなどの方法があります。
ハイヤーは成田空港から都内まで3万円くらいです。
スリランカの治安はどうなっているの?
急激に治安が悪くなったという情報はありませんが、一般に、景気が悪くなるとスリなどの軽犯罪は増加傾向といわれます。今まで以上にお手回り品には気を付けて、信頼できる旅のパートナーと共に行動することをおすすめします。
スリランカへの渡航制限レベルについて
現在、外務省安全ホームページによれば、スリランカの感染症危険レベルは「3:渡航はやめてください」で、渡航自粛要請が出ています。残念ながら、渡航が推奨される状況ではないことをご理解ください。
なお、感染症以外の危険レベルは最も低い「1:十分注意してください」です。
少しずつ、事業再開に向けて準備をしています。
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