スリランカブログ

[ミヒンタレー]スリランカ仏教伝来の地は、王朝の繁栄理由もわかる場所

こんにちは、ジャスミンツアーズです。今回は、個人的にもお気に入りの遺跡のひとつ、スリランカの仏教伝来の地、ミヒンタレーをご紹介します。

アヌラーダプラから車で30分ほどの位置にあり、遺跡好きな方は合わせて観光されることも多い場所です。世界遺産ではありませんが、「その分ゆっくり観光できてよかった」とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。

スリランカ仏教伝来の歴史

スリランカに仏教が伝来したのは紀元前237年といわれています。日本の仏教伝来が538年ですから、その775年も前です。インドからスリランカ、インドから日本の距離の違いと、当時はいかに情報が伝わることに時間を要したかを理解できます。

インドからアショーカ王の息子であるマヒンダがミヒンタレーに降り立ち、当時のデーワーナンピアティッサ王と問答を行ったといわれています。

今も各地から仏教徒の信仰を集めており、私が行ったときにも、ベトナムからのグループが仏旗の奉納を行っていました。

ふもとは僧侶の生活の場所

チケットオフィスの近くで声をかけられたガイド(おそらくちゃんとライセンスを持っている方)さんに案内してもらいました。遺跡ではガイドさんの説明があるとより理解が深まりますね。おかげでこうしてブログにもできます。

こちらの写真は、古代において職種ごとの報酬と、守られるべき規律について書かれたものだそうです。(そんなにインフレなどはなかったということでしょうか・・)

刻まれた文字
遠くに仏塔が見える

仏僧たちの生活の場として、食事をした場所、シャワーとして水がひかれた場所、袈裟を染める場所なども残っています。こちらの写真の丸い穴が開いているのは、袈裟を染めるために使われていたそうです。

ミヒンタレーの階段を上る

僧たちは毎日石段を登り、修行をしたそうです。ふもとは僧侶の生活の場所、階段を上がると修行の場所、と区別されているのですね。
目を閉じて瞑想をしながら登ったため、石段の高さは低く設定されたということです。確かに、1段ごとに登るには低く、1段飛ばしでは少し高いような、そんな段差でした。

お参りの方はちらほらと
石段には可憐な落し物が

階段を登り切って、見えるもの

階段の途中から、裸足になります。いよいよ聖地が近くなってきます。ガイドさんは変わらぬスピードで登りますが、私はとたんに歩みが遅くなります。

往時の寺院を想像するのも楽しいですが、個人的にミヒンタレー遺跡の一番の魅力は、小高い場所からの景色だと思います。アヌラーダプラエリアで、周辺を見下ろせるスポットは少ないです。

高台から、アヌラーダプラ一帯を見下ろす
池は過去の王様がつくった灌漑のための湖

雨の少ない地域のため、古代よりあちこちに人口の貯水池が作られ、今も街を豊かな田園が囲んでいます。アヌラーダプラが栄えた理由を理解できる場所です。

豊かな水田が広がる

ミヒンタレーの小さな岩山から

岩自体はそう大きいものではありません。道が細いので足元には注意です。

ミヒンタレーの頂上
なぜかこの写真を見ると、いつもミュージカルレミゼラブルを思い出してしまう
岩山の頂上から
仏旗がはためく

再びのろのろと歩みをすすめ、ふもとに帰ってきました。見学だけならば数時間ですが、ガイドさんのお話を聞きながらですと、半日は必要です。時間の都合で行けなかったスポットもありました。
今もひっそりと、しかし力強く人々を集めるミヒンタレー。ご興味ある方は訪れてはいかがでしょうか。

なぜかカメラの設定が変わり白黒で撮影されてしまったオオトカゲ

遺跡好き、自然好き、カレー好き・・スリランカではいろいろできることがございます。お好みに合わせて旅程をおつくりして手配しますので、お気軽にお問い合わせください。

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