こんにちは、ご訪問ありがとうこざいます。
今回はスリランカでもお気に入りの場所、ヌワラエリヤ(ヌワラエリア)を紹介したいと思います。
様々なブログや知人からの感想の中でも、スリランカでまた行きたい場所はどこと聞いたとき、特に多いのがこのヌワラエリヤです。理由はこのブログをお読みいただければわかりますが、特に私たち日本人にはほっとできる場所です。
目次
ヌワラエリヤってどんなところ?
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JICA報告資料より
ヌワラエリヤはセイロン島の下3分の1の中心にあり、スリランカの中でも高原地帯に属します。
中心から北の文化三角地帯とは乾燥しており、水が大変重要なものであったと以前のブログでお伝えしましたが、ヌワラエリヤは雨が多く、しっとりしています。私が初めてヌワラエリヤを訪れたときは、カラカラのポロンナルワから向かったため、湿度に「ほっ」とした記憶があります。
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紅茶畑・山の緑が濃く、滝や小川もあちこちに見られ、スリランカで一番日本の景色に近い場所かもしれません。もし私がスリランカに移住するとしたら、ヌワラエリヤに土地を買いたいと思うくらいです。
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スリランカの紅茶栽培の歴史
今でこそ「スリランカ(セイロン)=紅茶」というイメージがありますが、スリランカで紅茶栽培が始まる前は、コーヒー栽培が盛んに行われていたことはあまり知られていません。
イギリス統治時代の19世紀後半、「さび病菌」によってコーヒーが甚大な被害を受けました。これを受け、同じく大英帝国領だったインドで栽培されていた紅茶がスリランカでも栽培されるようになりました。
今では繊維業と並び、スリランカを支える産業のひとつになっています。
(スリランカは英国ハイブランドの縫製工業が多く設けられていた関係で、縫製技術のレベルが高く、今でもアパレル系の工場が集まっています。最近ではODELというローカルアパレルショップもあちこちに出店されてきています)
ちなみに現在、スリランカ在住の日本人の方が、スリランカコーヒーの復活栽培に尽力されているそうです。
ヌワラエリヤの紅茶の特徴
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一番の特徴は、スリランカの中で最もハイグロウン=標高の高い場所で栽培された紅茶ということです。一般に、標高が高いと茶葉の大きさが小さく、低いと大きく育つそうです。
ヌワラエリヤの紅茶は、クラス(茶葉の大きさ)によりますが色が薄く、あっさりしており、ストレートティーに向いています。伊藤園さんのHPでわかりやすく解説されているので興味のある方はぜひどうぞ。
私はスリランカを訪れる前は、フランス(マリ〇ージュフ〇ール)のフレーバーティーを良く飲んでいましたが、ヌワラエリヤの紅茶を飲んでからは、その香りづけがくどく感じてしまい、もっぱらプレーンなセイロンティーを飲むようになりました。(このブログを書いている間も、ヌワラエリヤ紅茶をカパカパ飲んでおります)。何も加工をしなくともそのままで十分美味しいので、ぜひおためしください。
紅茶畑をドライブ~ヌワラエリヤの紅茶工場を見学!
たくさんの紅茶工場がありますが、ジャスミンツアーズおすすめの工場にご案内します。 もちろん、お客様のご指定の工場があればそちらへお連れします。
紅茶の製造過程を見学後、ショップの横のテーブルで紅茶を試飲します。
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スリランカ料理のビュッフェ"
紅茶好きの方必見!ゴールデンチップス・シルバーチップス
紅茶自体は別の場所(極論すれば空港でも)買えますが、工場ならではの珍しい製品もあります。それが「ゴールデンチップス」「シルバーチップス」です。
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「ゴールデンチップス」「シルバーチップス」 は、限られた場所で、限られた木の新芽だけを収穫して、発酵ではなく天日干しにしたお茶です。
なので正確には紅茶ではなく、中国の緑茶に近いです。1度でなく何煎か出ますし、普通の紅茶にチップスを少し混ぜて淹れるだけで、驚くほど香り高い紅茶になります。
50グラムで数千円しますが、なかなか手に入りませんので、お茶好きな方はぜひ工場ショップで探してみてください!
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そのほか、ヌワラエリヤの楽しみ方
工場見学以外にも、紅茶関連のアクティビティは充実していて、紅茶摘みの体験やができるホテルや、1組に一人執事がついてくれる高級ホテルもあります。
その他、時間があれば郵便局や植物園の散策はいかがですか。(意外にも) 移動がどうしても多くなってしまうスリランカの旅、涼しいヌワラエリヤで思う存分歩きましょう。
19世紀前半に建てられた可愛らしい郵便局で、絵ハガキを家族やご友人に出されるのはいかがでしょうか?
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ヌワラエリヤと呼ばれるエリアは大きいのですが、街はこじんまりとしています。イギリス領だったことをしみじみ思い出させる街の雰囲気は、さながらスリランカの中のイングランドという雰囲気です。ヨーロッパに行き慣れた方には物足りないかもしれませんが。
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眺めの良いレストランでのんびり食事を摂ったり、ホテルの周りのお散歩などの過ごし方が個人的にはおすすめです。
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旅程への組み込み方
ヌワラエリヤに行くまで
ヌワラエリヤは広いエリアなので、車がないと移動は難しいです。
文化三角地帯から南下するルートが多いと思いますが、長袖を用意するなど、気温の変化にはお気を付けください。
ヌワラエリヤに向かう「紅茶電車」と呼ばれる、眺めの美しい電車(観光列車があるわけではなく、普通のローカル線です)も人気があります。のんびりと紅茶畑の中を走る電車は旅情たっぷりで、ローカル感を味わいたい方にはぴったりです。
キャンディ駅からお客様は電車に乗り、ナヌ・オヤ(ヌワラエリヤの最寄り駅)で再びドライバーがピックアップ、という方法で観光する方も多くいらっしゃいます。(ナヌ・オヤからホテルがある地域までは距離があるため、車での移動をおすすめしています)
電車のチケットの買い方も、ドライバーがサポートさせていただきますのでご安心ください。
ヌワラエリヤに行った後
ヌワラエリヤの後は、西へ行ってコロンボで買い物するもよし、空港にほど近いネゴンボでビーチやアーユルヴェーダを楽しむもよし。
日程に余裕があれば、ヌワラエリヤに連泊して、日帰りで世界遺産であるホートンプレインズ国立公園(ワールドエンド)に向かうのも良いでしょう。
近郊のエッラは、欧米人観光客に人気のスポットです。あまり日本人の行かないスポットがいいという方はいかがでしょうか。
おまけ:ヌワラエリヤこぼれ話
その1 南国で意外な果物
ヌワラエリヤはお茶だけでなく、スリランカの一大農業地帯になっています。
よく見かけるのがイチゴ。「南国でイチゴ?」と思われるかもしれませんが、道端でプラスチックパックに入って売られています。
日本のものよりも酸っぱいですが、野生っぽい味がして、私はヌワラエリヤを訪れる度に買ってしまいます。よろしければぜひ。
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その2 こんなおばさまに注意・・
ヌワラエリヤをドライブしていると、茶摘みのおば(あ)さまに呼び止められることがあります。
伝統的な衣装でお茶を摘む姿はとてもフォトジェニックなのですが、お金をせびられました…それもたいへんしつこく。
茶摘みの女性たちは現在でも長屋で集団生活を送っていることが多く、スリランカの中でも過酷な職業のひとつであることは間違いありません(この方たちは本物かは知るよしもありませんが・・)。もやもやしますが、少額のお金を支払ってその場を後にするのが賢いでしょう。
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何はともあれ、とてもおすすめな場所!
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もう少しヌワラエリヤ観光に時間の取れそうな方向けに、ブログ記事もう一つ公開しました。ぜひご覧くださいませ。
【ヌワラエリヤ②】スリランカの中の「イギリス」のんびり観光のススメ
個人的にも好きなスポットで、ヌワラエリヤの旅程相談にも自信があります。ジャスミンツアーズにぜひ一度ご相談ください。